3年間を見通した取り組み
今思うと、まだ新米だったころ、先輩方から叩き込まれた指導や知識、今でも思い出されます。自分は、わずか5年間という教師生活でしたが、10年分に匹敵するくらい、中身の濃い経験をさせていただきました汗。
さて、前回の続き...
定期的な学年集会の実施→学年の質を見極めることができる。
現在時点での実態に合った学年の目標設定ができる
リーダー育成への足掛かりとなる
褒めて育てる機会の増加につながる
他にも利点はあると思いますが、上記4点が主なめメリットと言えるかもしれません。
(2)担任任せにしない... 超重要事項!!
何かトラブルがあったとします。その対応が、各担任に任せきりなら、指導が後手に回ったりということがあるかもしれません。学年全体に関わる問題ならなおさらです・。
理由は、「担任の経験の差」があるからです。20年のベテラン教師、一方は昨年度採用の2年目の教師。「指導に差が出てしまう可能性」もありますね。
では、どうすればよいのか?
それは、、、「担任任せにはしないこと」です。
ただ、何でもかんでも、経験の浅い教師がベテラン教師の指導通りに実践というわけではありません。
また、生徒の面前で新米教師が指導されては、生徒の手前、不信感につながりかねません。その行為は、新米教師を育てるという視点に立っていないと思います。
つまり、「学年組織」として、一つの指導には、「一つの共通目標」を持ち、対応に当たるのですが、事前に「学年全職員で打ち合わせ」をしておくことです。
その際に、特に学年主任は「経験の浅い教員」の指導上の悩みや不明点も相談に乗り、学年全職員が同じ歩調で事に当たり対応するということです。
ともすると、「自分が担任するクラスのことのみ考えてしまう」こともに陥り、学級セクト敵になり、、、隣のクラスのことに無関心、、「隣のクラスは大変だね」と教師や生徒自身も自分のクラスのこと以外には無関心になってしまいます。
要は、「担任の経験の差をお互いに埋めあうこと」「隣のクラスの問題にも、他のクラスの担任や生徒も’同じ学年の一員’として関心を持ち、問題解決へ向けて、いつでも協力できる体制環境を作っておくこと」が重要となるということです。
「クラスの一員の前に、学年組織の一員であること」「クラスの問題は学年集団の問題でもあること」を教師生徒共に認識する必要があるということでしょう。
なぜなら、各担任クラス任せで、それぞれのクラスが、それぞれの方向を向いていたのでは、翌年、クラス替えをした途端、「また1からの集団作りを各クラスで始めなければならない」からです。
これでは、1年1年の取り組みが、「ぶつ切り」となり、「3年間を見通した活動」「学年組織を3年間系統的に指導すること」が不可能となってしまいますね。
例えば、職員の異動などで担任が変われば、一から新たに集団の作り直しとなってしまいますね。
それから、学年主任は、「学年生徒集団全体の担任」として、学年集団の成功のため、そして、所属学年教師の成長のためアンテナを高く持ち、各担任任せにせず、いろいろな仕掛け、アイデアを提供するという立場にもなると思っています。
次回に続く...